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世界史情報局

世界の全史を自分なりに見渡してみようと思って始めたブログ。近代以前の世界史の中心だった東アジアと西アジアの視点から、なるべく手を広げながら通史を書いています。根も葉もない出鱈目は書かないけど、面白さ重視で描写の脚色もします。

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プロフィールを拡充してみた

趣味:
読書、旅行、登山、料理、語学、投資、城跡・古戦場巡り


神奈川県某所に位置する某難攻不落の城跡にも足を踏み入れたのが自慢。
ちなみに難攻不落なのは、その城跡が現在、とある女子校になっているため。
もちろんきちんと許可を取っていきましたよ。そのわりに大した遺構はなかったけれど。


尊敬する歴史人物:
康熙帝とか


血を吐くまで勉強したらしいですよ。
その次の雍正帝も過労死疑惑があるぐらい勤勉だったけど、康熙帝は文武両道。


嫌いめな歴史人物:
ルイ14世とか漢の武帝とか


「嫌い」とまで書くのは、はるか過去に生きた人々に対して傲慢な気がするので「嫌いめ」に留めておきます。今後なにか意外な逸話とかを知って評価変える可能性もあるし。
やらんでもいいような戦争をやって国家を衰退させ、そのくせ自分は一度も前線に出ず、粉骨砕身した忠臣たちを次々に使い捨てたあたりが「嫌いめ」の理由。
もちろん彼らにも彼らなりに優れたところは多々あるんですけどね。
なお、同じカテゴリーにユスティニアヌスとかアウラングゼーブとかホスロー2世とかも控えております。
アウラングゼーブがいちばん害悪度が高いと思うけど、彼は自分で前線指揮しているし、最期に反省の弁を残したのが高評価。


ちなみに、これを読んでルイ14世への「嫌いめ」感が強まり、

太陽王の使者

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これを読んで「嫌いめ」感がやや減少しました。

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武帝についてはこれ。

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李陵については次の記事でさらっと触れます。たぶん。


興味がある地域:
世界全般、とくにシベリア・オセアニア・華南と東南アジア


辺境に惹かれます。
辺境と言えば、古代・中世の関東地方にも興味があります。その頃は茫々たる原野だったんだろうなあと。
それにしても「分倍河原の合戦」って歴史上何回発生しているのか。あれはもはやネタ。


興味がある時代:
全時代、とくに中世


五代十国時代とか興味ありありです。


良かった旅行先:
ハンガリー、タイ、中国南部、紀伊半島、能登、青森


ブダペストの王宮とか、本当に素晴らしいです。
なんだかんだ評判の悪い中国も、一人旅をすると楽しい国です。
見知らぬ他人に親切な方々が、おそらくたいていの日本人が想像するよりもはるかに多い国でした。その反対もまあ多いけど・・・


行きたい旅行先:
イラン、スペイン、ロシア、旧満州、アメリカ東部、北海道東部、九州北部


人生で一度はアルハンブラ宮殿を見たいですね。


好きな言語:
ロシア語、中国語、ラテン語


ロシア語は意外と簡単な気がする。英語のほうがムズカシイ。


好きな歴史家:
バルトリド、トインビー、杉山某先生


トインビーだけ浮いているような。


好きな歴史小説:
ハドリアヌス帝の回想、蒼穹の昴、風と共に去りぬ


『風と共に去りぬ』が歴史小説なのかは微妙な気も。


好きな歴史漫画:
センゴク、ヒストリエ、乙女戦争


ネタがないときにこのへんの宣伝記事でも書こうかと。


好きな歴史映画:
ワーテルロー


ナポレオン役の俳優が本物そっくりなのがポイント。


歴史上の美女といえば:
ヌール・ジャハーン


ムガル皇帝ジャハーンギールの妃。
十年以上まえにとある本の挿絵で見た彼女の肖像画がとても美しかったので。


歴史上の美男といえば:
シャー・イスマーイール1世


同時代の記録に「邪悪なまでの美少年」とあるとか、どんだけ。


史上最強の名将といえば:
ティムールかアレクサンドロス


ティムールかな。


タイムトラベルできたら:
人類の始まりと滅亡を見てみたい


次の大量絶滅を人類はどう超えるか:離散し、適応し、記憶せよ

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どうやって滅亡するんでしょうね。




さてでは、今度こそ本当に良いお年を。
こんな「その他」カテゴリの記事を増やしてないで、早く「中華世界の歴史」と「イスラーム世界の歴史」の続きを書かないとなんですが。


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イブン・アラビーとスピノザ

突然ですがスピノザが好きです。

Spinoza.jpg
(スピノザ)

【バルフ・デ・スピノザ】
オランダの哲学者・神学者(1632~1677)。セファルディム(スペイン系ユダヤ人)の家庭に生まれ、非人格的な神が世界に遍在するという汎神論(「神即自然」)を唱えた。


スピノザの主著『エチカ』は独特の形式を持った哲学書です。
まるで数学の証明問題のように定理と論証を重ねながら、スピノザは「神」がいかなる存在なのかを探求していきます。
個人的に数学は嫌いなんですが(←)、神を幾何学的に追及しようという、その心意気に惚れますね。

エチカ―倫理学 (上) (岩波文庫)

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(哲学書としてはかなり読みやすい部類だと思いますよ)


『エチカ』の結論としてスピノザが提示する神の姿は

・意志も目的も持たない(何故なら神はそれ自体で完全な存在だから、何か外的な目的に向かって意志する必要がない)
・世界全体と等価の存在(何故なら神は完全な存在だから、世界と等価にしか成り得ない)
・非人格的な存在(何故なら人格というのは人間特有の性質にしかすぎず、神には関わりがないものだから)

というもので、当時の(そして現代の)ごく普通の人々が信仰する「神」とはまったく異なる概念になったのです。

スピノザは無神論を唱えるものとしてユダヤ教から破門されるなど、いろいろ厄介な運命に遭います。
まあ同情。


そしてスピノザによれば神と世界が等価である、すなわち神は世界の外にはなく、世界は神の外にはない以上、人間を含めた自然のすべては神の一側面であるということになります。

これはもう、ユダヤ・キリスト教の世界観からすれば到底認められない理論だろうとは思います。
でも、すごく論理的な結論に思えます。
「神は絶対的な存在である」というテーゼを突き詰めていったら、必然的にこの結論になると思うのですよ。


それはさておき。
ここでふと連想するのが、これよりはるか前に生きたアラブの思想家、イブン・アラビーという人物です。

Ibn_Arabi.jpg
(イブン・アラビー)

【イブン・アラビー】
中世イスラームの思想家(1165~1240)。アンダルシアに生まれ、後年はシリア、アラビア、アナトリアで暮らした。存在一性論・完全人間論を唱えてイスラーム神秘主義(スーフィズム)に影響を与えた。

イブン・アラビーの思想を象徴するのは、「世界は神の自己開示なり」という言葉です。
彼によれば存在する世界のすべては、他の何物にも依存することなく存在する絶対者たる神アッラーの多様な顕現に過ぎないといいます。
つまり、世界はすべてアッラーの一部であり、アッラーは世界と等価である・・・・・・。

あれ、スピノザとほとんど同じことを言っているような。

そして井筒俊彦によれば、イブン・アラビーのこうした神概念は、さらにさかのぼって古代インド思想に繋がっていく可能性があるのだとか。



スピノザって、ヨーロッパの思想史・哲学史の系譜のなかで、どうにも浮いている気がします。
それはまあ、彼は同時代のデカルトやライプニッツと交流を持って、ドイツ観念論に影響を与えて云々みたいな位置づけはされていますよ。
でも、彼の唱えた神論は中世のスコラ哲学からの流れの中にはうまく当てはめられない。
彼より後の時代に対しても、思想史の本流的な影響を与えているようには見えない。
西洋近代思想の淵源としては、デカルトやライプニッツのほうがはるかに重みを持っているように感じられてならない。


スピノザって、極西に突然変異的に発生した東方的な思想家じゃないかと思うのです。
考えてみれば彼はセファルディム。イブン・アラビーやイブン・ルシュドを生んだアンダルシアにルーツを持っています。
そのあたりに彼の独特の思想の根っこがありそうな気がするのですが・・・・・・「スピノザ イブン・アラビー」とか「スピノザ イスラーム思想」とか検索しても、どうもこれといったタームが出て来なくて消化不良。


・・・・・・なんて、哲学思想のド素人が妄想した次第です。

どうでもいいけど、近世スペインにアンブロージオ・スピノラという名将がいてスピノザとかぶる。
というかスピノラのことを考えると、オランダで活躍したスピノザがスペイン系であることが分かりやすいという件。

Ambrogio-spinola.jpg
(アンブロージオ・スピノラ)


『エチカ』と同じ数学的哲学論証を試みたウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』は何度読んでもわけが分からない。
文章だけで書いているデカルトの『方法序説』は何度読んでも面白くない。
この違いはどこから来るのだろう。

翻訳?


そういえばさらにもう一個のネタ。
哲学者のウィトゲンシュタインと、ナポレオンのロシア遠征でロシア側の指揮官の一人として戦ったウィトゲンシュテインもかぶる。
何の関係が。

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(これを読んでこの記事のネタを思いついた)



それでは良いお年を。

「漁師とおかみさん」、そして皇帝と教皇

グリム童話に「漁師とおかみさん」という話がある。

むかしあるところに貧しい漁師とその妻が暮らしていた。
ある日、漁師は海で、とんでもなく大きなヒラメを釣り上げる。ところが、そのヒラメがなんと口をきいた。自分は魔法にかけられた王子で、逃してもらえればどんな願い事でも叶えるという。

可哀想に思った漁師は何も願わずにヒラメを放してやり、手ぶらで家に帰った。
ところがそれを聞いた妻が怒る。

「あんたなんで、そんないい機会に何も願わずにヒラメを放しちゃったのよ! あほばかまぬけ! 家でもくれるように頼んでおいで!!」

しょうことなしに漁師は海辺にトテトテと歩いていき、ヒラメに呼びかけた。

「ヒラメさん、ヒラメさん、出てきておくれ。わしの女房のイルゼビルはわしが思うようにはならんのだ」

「どうしました、漁師さん」

「わしの女房は立派な家が欲しいというのだ」

「帰ってごらんなさい、願い通りになっていますよ」



・・・・・・これに味を占めた漁師の妻は、次から次にと新たな願いを持ち出して、夫を海辺へ追い立てる。

石の城が欲しい、王様の御殿が欲しい、王様よりも偉い皇帝の宮殿が欲しい、皇帝よりも偉い教皇の聖堂が欲しい・・・・・・漁師が妻に追い立てられてヒラメのところに陳情に行くたびに、海はどんどん暗く濁り恐ろし気に代わっていく。

そして最後に。

「そうだ、あたしの力でお日様を上り下りさせてみたいわね」

漁師は泡を食って海辺に駆けつけた。

「わ、わしの女房が神様になりたいと言い出したんじゃー!」

凄まじく荒れる海の中からヒラメは答えた。

「家にお帰りなさい。奥さんは元のボロ小屋に座っていますよ」


0_Basilique_Saint-Pierre_-_Rome_(1).jpg
(リアル教皇の聖堂)

まあ人間の欲というのは果てしないものでありました。


ところでこの物語のなかで、教皇が皇帝よりも偉いということになっているところが面白い。

中世ヨーロッパ世界には聖界と俗界という二つの秩序があって、それぞれのトップに君臨するのが教皇と皇帝だった。
このふたり、どっちが上なのかということを散々争い、それが中世ヨーロッパ史全体を貫くひとつのテーマになっている。
しかしまあ、叙任権闘争だのカノッサの屈辱だのギベリンとゲルフの争いだのといった華やかな歴史を余所に、民衆の実感としては「教皇さまは皇帝陛下より偉い」というイメージだったのだろうか。
たぶん教皇のほうが皇帝よりも、ドイツの一般民衆からは遠い存在だろうし。

完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫)

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平清盛になればよかったのに。


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